ルネサンスと名付けられた形式化の段階は、建築の輪郭の直接制御可能なシステム(配列図式=グリッド、要素=オーダー、要素間の関係=修辞法)の確立期である。このシステムは禁止事項を多分に示唆し、その禁欲性と単純性ゆえに、はじめから、その修辞的な側面には操作が介入する余地があり、それが顕在化したのが、マニエリスムである。しかし、システムの限界は操作だけでは回避できるはずもなく、そこで、自然の輪郭としての無限に向かって突き抜けていこうとする意志が度々現われるようになる。それがバロックである。
(via uchiharayasuhiko)